スマートフォンを営業マン全員に配布 タイムリーな情報共有の実現で営業力を強化!(株式会社フタバ)




◆ポイント

株式会社フタバは、昭和28年の創業以来、一貫して天然素材による本物の味を追求してきた、かつお節だしメーカーで、ホテルやレストランなどで使われる業務用分野に特化して事業を展開してきました。本物の味に機能性や合理性を付加価値として加えたティーバッグ式ダシパックを他社に先駆けて開発し、業務用ダシパックではベスト3に入るシェアを獲得しており、近年は一般消費者向けの製品開発や販売にも力を入れています。ITの利活用には早くから積極的で、受注電話が着信するとお客様の購買履歴等をパソコン上に自動表示するシステムやWeb会議システムの導入、業務システムの仮想化などに取り組んできました。最近では、営業マン全員にスマートフォンを配布し、通話コストの削減やテザリング機能の活用に加え、グループウェアや営業支援システムの活用による営業力強化を目指しています。

 
  U R L : http://www.futaba-com.co.jp/
 

コミュニケーションを密にするためスマホ導入を決断

株式会社フタバは、新潟県三条市に本社工場を持つかつお節だしメーカーで、従業員数は約130人です。ホテルや旅館、レストランなどで使われる業務用分野に特化して事業を展開しており、従来型の削り節のほか、ティーバッグ式ダシパックを他社に先駆けて開発・販売しています。業務用ダシパックは、本物の味でありながら調理の手間を大幅に削減することができるため、プロの料理人から高い評価を受けています。


同社では、IT環境の整備に早い時期から取り組んできました。Web会議システムや、受注電話があるとコンピュータの画面上にお客様の取引情報等が表示されるシステム(CTIシステム)を10年以上前に導入し、業務効率化に成果を上げてきました。


近年、お客様の要望が多様化するなどビジネス環境の変化が激しくなったことや、従業員や営業拠点(現在は全国9か所)を増やしたことにより、社内のコミュニケーションをより緊密にすることで営業力を高めることが必要であると考えました。


そこで平成25年、営業マン35人全員にスマートフォン(スマホ)を支給しました。これまでは従来型携帯電話を支給しており、スマホへの切り替えは以前から検討していましたが、1台あたり月約5,000円かかるパケット料金がネックとなっていました。社員の私物スマホ利用方式(BYOD:Bring Your Own Device)も検討しましたが、会社支給とすることで事業所内線・スマホ間の通話料金が無料になること、また、総合的な営業力の向上など業務改善メリットが大きいことなどを総合的に判断し、導入を決断しました。

 

外出先でのメールチェック、グループウェア利用が可能に

これまでメールは、会社にあるパソコンでしか確認することができなかったため、急ぎの用件があった場合や出張が連続する場合、対応が遅れがちでした。スマホ導入後は、Gmailの機能を活用し、会社宛てのメールを全てスマホに転送するようにしました。スマホでは、WordやExcelなどの添付文書も閲覧することができるため、外出先でも適宜情報を得ることができるようになりました。


また、社内で導入しているグループウェアをスマホから利用することができるようになったため、全員のスケジュールを外出先から確認できるようになりました。これにより、営業先で次回の訪問アポを取る場合もスムーズに決定できるようになりました。

添付ファイルが閲覧可能
添付ファイルが閲覧可能
グループウェアが利用可能
グループウェアが利用可能

テザリング機能で自社ホームページを電子カタログに

スマホに搭載されているテザリング機能で、どこでもパソコンやタブレットをインターネットに接続できるようになったことも重宝しています。


同社では数台のタブレットも導入していますが、テザリング機能を使うことで、営業先でもタブレットでお客様に自社ホームページをお見せすることができるようになりました。近年は、自社商品を使ったレシピ提案を求められる場面が増えるようになりましたが、ホームページ上にレシピ情報を掲載することで、「電子カタログ」のように利用することができ、現場での情報発信力を高めることができました。


また、昨今の「日本食ブーム」により、海外での展示会へ出展することも多くなりましたが、そのような場面でも有効に活用しています。同社では商品情報を英語で記載したホームページを作成しています。国によっては特定の原材料使用が制限される場合もありますが、適切な商品を提案することが可能になりました。 

英語による商品紹介ホームページ
英語による商品紹介ホームページ

営業日報作成支援システムのトライアルを開始

営業日報作成システム(イメージ)
営業日報作成システム(イメージ)

同社では営業日報を1日の営業が終わった後に入力し、1週間分をまとめて報告する事しかできない仕組みになっており、営業情報をすぐに把握できないことが課題となっていました。


そこで、スマホの導入を機に、新たな営業支援システムの導入に向けたトライアルを開始しました。


このシステムでは、営業マンは「会社外出時」、「客先到着時」、「客先出発時」、「会社帰社時」など行動の節目に、スマホ上のボタンを押すだけで、営業日報を自動作成することができ、手間を大幅に削減することができます。また、商談結果などのメモや画像を入力することもできます。


これらの情報はクラウドサーバー上に保存され、営業情報をタイムリーに共有することが可能となります。同社では、このシステムを有効活用することで営業力強化に結び付けていきたいと考えています。


  H25.7.17 取材