個人所有の端末を仕事に使用する「BYOD(Bring Your Own Device)」に代わる「CYOD(Choose Your Own Device)」と呼ばれる新たなモデルがあります。
このモデルを提唱しているのは、スロバキアのイーセット(インターネット用のセキュリティ関連製品の開発・販売を行うソフトウェア会社)です。
CYODとは、企業のIT部門が予め選定した、アプリケーションのパッチ適用やアップデートなどの管理が可能で社内セキュリティ基準とポリシーに準拠する複数のデバイスから、従業員が自分で所有する機種を選ぶというものです。
BYODには、デバイスの管理やトラフィックの監視が難しいなど、デメリットがあります。また、企業側が、すべてのデバイスのあらゆるOS、アプリケーション、ファームウェアに実装される新しい機能全部を把握することは不可能です。
そこで、BYODの利点を生かしつつリスクを軽減するためのより良い方法として、イーセットが提唱したのがCYODです。
イーセットの調査によれば、アメリカでは有職者の80%が個人所有のデバイスを仕事に使用しているそうです。一方で、英ブレティッシュテレコム(BT)によれば、BYODにおける重大なセキュリティリスクを認識している人は25%程度だそうです。
これらの数字は海外のものですが、BYODにおけるセキュリティリスクに対する認識は日本も同じようなものではないでしょうか。
BYODを将来の懸案事項とするのではなく、今からすぐにでも対応していくことが必要なのかもしれません。
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