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精密測定を誰が行っても同じ結果にしたい!!精密測定器開発で磨かれたIT技術(株式会社第一測範製作所/小径内径測定器)


(株)第一測範製作所はリングゲージ、ネジゲージといった、加工品が寸法どおりに製造できているかを検査するための測定器やゲージを製造しています。数十μm、数μmの精度が要求されるような現場では、加工品の検査に使われる測定器やゲージにはそれ以上の精密さが求められます。このような測定器を製造するためには、当社のコア技術である精密加工技術が必要となります。

 

 

 

 当社の代表的な製品として小径内径測定器があります。この測定器は穴の内径を精密に測定するためのものです。この測定器は0.1μmないし0.01μmの単位で穴の内径が測定できます。つまり、ちょうど100mmの穴であれば100.00000mmと測定されます。この小径内径測定器に当社が開発したIT技術が活用されています。

 

小径内径測定器は非常にシビアな測定となるため、測定者のノウハウが必要となります。顕微鏡が写し出す像と内部の目盛りを合わせることで測定を行いますが、それが難しく熟練を要します。その問題を解決するために、顕微鏡の像を解析して目盛りとの位置のずれを測定し測定結果を補正するIT技術を開発しました。

 

また当社は、正確に被測定品の温度を測定し結果を補正する技術も開発しました。精密な測定には温度の影響が非常に大きく、10cmの鉄は温度が1℃上昇すると1.1μm大きくなります。被測定品を置く台座には複数の温度センサが取り付けてありますが、大きさにより被測定品と接しているセンサとそうでないセンサが存在します。そこでどのセンサが被測定品と接しているかを判別するIT技術を開発し、正確な温度計測を実現しています。

 

これらの当社が開発したIT技術により誰が測定を行っても同じ測定結果が得られるようになりました。

 

 

当社のコア技術は精密加工技術であり、当社の製品にはそれは欠かせない技術です。その一方で製品によってはITも必要不可欠なものとなりつつあります。当社は製造業ですがNICOの高度IT人材育成研修に参加し、IT技術者育成にも力を入れています。


 

■小径内径測定器IDM-30/100EX


 光でナノを測る内径測定の標準器
 0.01μm単位で非接触高精度測定
 自動で標準温度(20℃)の寸法に換算

 

 

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開発者/ (株)第一測範製作所 常務取締役 原さん
開発者/ (株)第一測範製作所 常務取締役 原さん

小径内径測定器のモニタやコントローラとしてiPadを利用する仕組みを開発中です。

 

小径内径測定器はもともと自社で利用していました。自社で生産したリングゲージを検査するための装置でした。製品にして販売したところ、自動車部品や電子電気機器の量産メーカーのみならず、リングゲージのコンペティタや校正認証機関からの引き合いも殺到しました。

 

小径内径測定器にはモニタやコントローラがついていますが、その機能をiPadで実現しようとしています。iPadを利用することで配線などが必要なくなり、システムがスリムになるメリットがあります。 


[企業情報]

 株式会社第一測範製作所 http://www.issoku.jp/
 〒947-0044 新潟県小千谷市大字坪野826-2
 TEL 0258-84-3911 FAX 0258-81-2113 Email info@issoku.jp


平成25年1月25日取材