· 

板金加工での形状検査を自動化 ITの利用で検査結果を顧客と共有(戸塚金属工業株式会社/自動検査装置)


戸塚金属工業(株)は板金加工を得意とする企業でOA機器、工作機械、ゲーム機の筐体を製作しています。レーザー加工などで1枚の鋼板を必要な形に切り出し、それをプレスにより折り曲げたり、他の部品と溶接したりすることで加工品ができます。

 

切り出された板が図面どおり加工できているか。ノギスなどの工具やガバリと呼ばれる見本を使い手作業で検査をしていました。しかし、大きい製品になると測定箇所が多くなる点、作業者により測定結果にばらつきがある点で課題がありました。そこで、板の形状を電子データとして取り込む技術を開発することによりその課題を解決しました。

 

この技術は新潟大学などと共同で開発しました。光源の上に製品を置き、できた影をデジタルカメラで取り込みます。電子データ化した板の形状と図面の電子データを照合することで検査することができます。

 

測定精度は0.1mm~0.3mmであり、これまでの検査が完全に自動化できました。

 

平成22年~23年 総務省 戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)の助成を受けて開発。 (2年間 1,500万円) 『クロスネットワークを基軸とした地域間データ共有機能を有する金属加工形状検査システムの研究開発』 


測定された形状は、図面の電子データと照合ができます。
測定された形状は、図面の電子データと照合ができます。

■ 自動検査装置の製品情報

 

ベルトコンベアーに乗せられた板(被測定物)が光源とカメラが設置された場所を通過すると形状が測定されます。

開発者/ 戸塚金属工業株式会社 代表取締役 追立 俊朗さん
開発者/ 戸塚金属工業株式会社 代表取締役 追立 俊朗さん

メリットは検査の自動化だけではない。電子化することで顧客と測定結果の共有が可能に!!

 

今回開発した検査装置のメリットは検査の自動化だけではありません。電子データ化された測定結果は簡単に顧客と共有することができます。このデータを使えば顧客自身が検査をすることも可能になり、より上流の工程でミスを発見できます。関係顧客との連携が今後の課題ですが、この装置を利用して新たなビジネスモデル創出も期待できます。


[企業情報]

・戸塚金属工業株式会社 http://totsukakinzoku.com/ 

 〒959-1286 新潟県燕市1120-1 小関第二工業団地 

 TEL 0256-63-6322 FAX 0256-63-6719


平成24年7月6日取材