2014年

6月

03日

㈱DeNA取締役 南場氏の講演より~新規事業立上げパターンと日本の課題~

4月26日に事業創造大学院大学で開催された、㈱DeNA 取締役 ファウンダー 南場 智子氏による講演『グローバル時代をどう生きるか』を聴講してきました。

幅広い年齢層の方が約120名集まり、会場は熱気であふれていました。

 

その講演より、特に印象に残ったことを2つご紹介します。

 

◆新規事業の立上げパターン

 

1 通常パターン:企画⇒開発⇒(意思決定)⇒立上げ

  これは多くの会社で一般的な手法です。代表例は、人気マンガ家の新作が無料で読

  めるサービスサイト「マンガボックス」。会社としての意思決定がないと、漫画家

  や出版社に声がけできないのでこの手法となったそうです。

 

2 パーミッションレス:開発⇒立上げ⇒(拡大)意思決定

  社内で自然発生的にサービス開発が行われリリースする手法です。この際、会社と

  しての許可(パーミッション)はありません。その後、1日、1週間、1か月単位

  のリピート率をチェックして、拡大するか、縮小するか、撤退するかを意思決定し

  ます。経営陣では分からない若者にしか見えない世界があるとのことで、「市場が

  判断する」ことがポイントです。

 

3 アライアンスファースト:提携先決定⇒企画⇒立上げ

  何らかの強みを持つ大会社の社長と仲良くなり、先に人間関係を構築してから、事

  業を決める手法です。代表例は、小説・コミックを中心とした日本最大級の投稿コ

  ミュニティサイト「E☆エブリスタ」です。DeNA 70%、NTTドコモ30%の出資

  比率で2010年に設立したJVがここまで成長しました。

 

このように新規事業の立上げパターンを複数持っているからこそ、DeNAは多くの成功事業を生み出し、競争の激しい業界で生き残っているのだと感じました。

 

◆日本の課題について

 

起業・廃業率が大変低いことは絶対的に良くないことで、日本人は起業に極めて消極的で、主要67か国中最下位に甘んじている。また、日本の牙城と言われていた製造業領域でインターネット化に大きく立ち遅れた結果、事業基盤を失いつつある、との指摘がありました。

 

その上で、特にIT関連の起業は国の競争力に直結することであり、問題は教育にあるのではと考えておられました。

・情熱を伝え、共感を得て、自分の考えでチームを率いることができるリーダーシップ

・世界視野とコミュニケーション力(英語力)

・プログラミング能力

を磨く教育が今後ますます重要になるのではないかとのことでした。

 

南場氏のお話はたいへんわかりやすく、大いに刺激となる素晴らしい講演会でした。

新潟県内でも多くのIT技術・サービスがありますが、これからも新たなビジネス、新たな企業が続々と誕生することを期待し、少しでも後押ししていければと思います。

 

NICO創業・経営革新チーム 中村

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