2014年

3月

12日

中小企業IT経営力大賞受賞企業の取り組みとは? ~「中小企業IT経営力大賞2014記念式典」 ~

2月24日(月)に開催された、「中小企業IT経営力大賞2014記念式典」を聴講してきました。

 

「中小企業IT経営力大賞」とは、ITを活用して経営力を強化した企業を表彰する経済産業省の施策です。平成19年度に創設され、今年度は7回目でした。応募があった216件の中から、一定水準を超えた企業が「IT経営実践認定企業・組織」として認定されたほか(108件)、経済産業大臣賞(大賞)、優秀賞(各共催機関長賞)、特別賞、審査委員会奨励賞(合計24件)が選ばれました。

 

新潟県からは、(有)エーエフカガヤキ(新潟市)が審査委員会奨励賞を受賞しました。

 

表彰式の様子 (有)エーエフカガヤキ
表彰式の様子 (有)エーエフカガヤキ

エーエフカガヤキは、「カガヤキ農園」のブランドで農産物の生産・販売を行う農業法人で、農作物ギフトの販売を行うとともに、近隣農家と提携し直売所を運営しています。ホームページやSNSを活用して、積極的な情報発信を行うほか、ミスのない業務処理を可能とする販売管理システムを導入することで、着実に売上を増加させています。

 

この取り組みが、「農業生産者の生産意欲と後継者の意欲向上の一助」となり、「農業振興により地域発展にも寄与している」と高い評価を受け、今回の審査委員会奨励賞の受賞となりました。昨年度は、「そうえん農場」が本賞を受賞しており、新潟県内では2年連続となる農業関係者の受賞となりました。

 

当日、エーエフカガヤキの営業統括部 立川部長様にお話をお聞きしました。

-受賞おめでとうございます

どうもありがとうございます。受賞できると思っていなかったのでとても嬉しく大変光栄に思っています。

 

-応募するきっかけは何だったのですか

NICOが主催したIT経営に関するセミナー((株)森鐵工所様講演「わが社のIT経営戦略」)に参加したのがきっかけです。それがたまたま中小企業IT経営力大賞受賞企業の講演で、賞の存在を知り、だめもとで挑戦してみようということになりました。

 

-応募書類の作成は大変でしたか

どう書いたらよいか分からなかったのですが、NICOの青木さん(*)にサポートしてもらって何とか仕上げることができました。

 (*)IT分野におけるNICO経営支援コーディネーター 

 

-応募を通して気づきや発見はありましたか

応募書類にまとめることで、これはできているがこれはできていないといった、自分の頭の中が整理できたことが良かったと思います。

 

-応募すること自体に価値があるということですね。今後の抱負などありましたらお願いします

まだIT化はやりたいことの30%くらいしかできていないので、残りの部分を頑張ってもっといい賞が獲れるようにしたいと思います。応募にお金がかかるわけではないので、県内企業の皆さんもチャレンジして悪いことはないと思います。

 

-どうもありがとうございました

また、(株)ティーケーネットサービスが、「ワンストップサービスで中小企業のIT経営をサポートしている」ことが評価され、ITベンダーを表彰する特別賞(商務情報政策局長賞)を受賞しました。

表彰式の様子 (株)ティーケーネットサービス
表彰式の様子 (株)ティーケーネットサービス
集合写真
集合写真

今年度大賞を受賞したのは、株式会社北の達人コーポレーション(北海道札幌市)、芝園開発株式会社(東京都足立区)、株式会社ネオマルスコーポレーション(大分県大分市)の3社でした。当日、受賞企業によるパネルディスカッションがありましたので、少し内容をご紹介します。

パネルディスカッション
パネルディスカッション

◆株式会社北の達人コーポレーションは、北海道産の原材料による健康食品・化粧品を自社開発しネット販売に特化しています。アイテム数を8品目に絞りながらも、年商16億円、経常利益3.4億円と業績が急拡大しています。購買情報をもとにした徹底したLTV(顧客生涯価値)分析を行い、商品開発や広告出稿に活用しています。例えば、広告別、検索エンジン別の購入リピート率を把握することで、効率的な広告投資や顧客フォローを実現しました。

 

◆芝園開発株式会社は、駐車場・駐輪場の運営、管理受託が主な事業です。道路交通法改正を契機として駐車場市場の競争が激化する中、施設単位の収益が不明であることが課題でした。そこで、施設単位の売上情報、クレームなどのコールセンター情報、地図情報を一元管理するシステムをITベンダーとアジャイル開発(*)により構築しました。施設単位の収益評価が可能となったことで、業績好転に結び付けることができました。

(*)事前にプロジェクトの詳細を決めず、短周期(本事例では2週間)で「計画⇒開発⇒検証」を繰り返す開発手法

 

◆株式会社ネオマルスコーポレーションは、地元大分で電気通信工事業を営む一方、全国の工事施工会社600社、エンジニア3,000人との業務連携ネットワークシステムを自社開発しました。工事進捗状況等をクラウド上で一元管理することで、自社、全国の工事施工会社、発注元である通信キャリアの三者による情報共有を実現しました。「見える化」が可能になったことで業務効率が改善し、また発注元からの信頼度向上により、直接受注割合を飛躍的に向上させることに成功しました。

受賞企業を見ますと、いずれもITを徹底的に活用した顧客志向のビジネスを展開しており、容易に真似されない独自の強みとなっています。また、今年度は特に「データ」を分析し「企業情報」へと昇華させ活用している事例が多いように思いました。県内企業の皆さまへITをもっと上手く活用して使ってもっと儲けていただけるよう、NICOとしてもさらに取り組んでいく必要があることを改めて感じた式典でした。

 

NICO 情報戦略チーム 中村

 

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