2013年

3月

29日

データ分析の勧め ~Excelを使って自社の業務データを整理・分析してみよう!~ その10

第10回 データ分析・ケーススタディ4(プロセスを考える-動線分析の例)

ケーススタディ4(倉庫の出庫時の動線に無駄は無いのだろうか?)

 

以前、分析事例を3回ご紹介します、とお伝えしましたが、番外編でちょっと変わった分析方法を追加して最終回といたします。今回は、店舗や倉庫の棚配列はどのように決めているのでしょうか、という数値分析とは馴染みにくい例題です。

 

販売では、お客様に商品を気づかせる、関連購買を促進するのが陳列の技術だとは、よく言われることです。物流倉庫での棚配置はどうでしょうか。作業効率の良い倉庫とは何を基準に決めたら良いのでしょう。

 

今回で最終回となるのですが、単なる数値分析ではなく、人や荷物の動きを通常の業務データを分析することで、動線調査と同じような機能となる、プロセスを考える事例をご紹介します。

 

図10-1 コンビニエンスストアのレイアウトと顧客導線の例
図10-1 コンビニエンスストアのレイアウトと顧客導線の例

 

上図を見て次のような疑問が湧いてきませんか

 1.お客様はどういう購買プロセスで商品を購入するのか(お客様の購買動線の調査)

 2.なぜ、ビール・酒や牛乳が店の一番奥の見えない場所に置かれているのか(陳列場所)

 3.併売率の高い商品組み合わせは何か(計画購買品と関連購買品を明確にしているか)


①の動線はお弁当、おにぎりを購入する一番多いお客様です。これは「目的買い」ですので、レジに近い奥の棚で、まっすぐ入ってきて直ぐに決めてもらうことが出来ます。

 

②の動線も「目的買い」ですが、「ついで買い」の機能も入っています。ビールやお酒は一番奥です。基本的に壁側は冷蔵設備が必要なものが陳列されています。アルコール類はだいたい「目的買い」ですので、奥の目立たないところでもお客様は良く知っていて立ち寄ってくれます。レジへ行く途中にお惣菜を置いて、つまみや弁当の副食として「ついで買い」を促します。

 

③は雑誌や週刊誌で興味を誘い、店内を歩いてもらう「ついで買い」の典型です。車を止めると目の前に今週発売の週刊誌が目に入る、興味を持って立ち寄る、レジまで行く間にいろいろ商品が目に入るようにする、という設定です。


このように設備や棚はただ配列してあるわけではないので、例えば新規で倉庫を作るなどの場合や改修時期に、意味のある、理屈にあった陳列、棚配置をしているか、を考える必要があります。店舗ではお客様はどのように行動するのか、倉庫のピッキング動線で一番効率が良い棚の配列、さらにはジョブショップ型工場の機械配置など、人や物の動きを分析して、配列を検討することはとても重要なことです。

(※ジョブショップ:生産設備を機能別に配置した製造工場をいう。個別生産型が多い。)

日用品雑貨卸企業の経営企画担当のあなたは、上司から倉庫の増設計画があるが、そもそも我が社にとって一番作業効率の良い倉庫とはどのようなものか、棚の配置など何を基準に考えれば良いのか検討しなさい、という難題を言い渡されました。さてどのように検討したらよいのでしょうか。 

 

このような場合、スペースや平屋か複数階に渡るか、など条件がいろいろありますから一概にこうでなければといったルールがあるわけでも無いのですが、一般にはピッキングの動線を一番短くすることを念頭にレイアウトを考える、ということのようです。この企業ではお客様の注文ごとにピッキングを行い、注文単位で梱包と配送を行っています。そこで、お客様はどのような品を同時注文するのか、どの種類が注文頻度として多いのかを分析して、棚のレイアウトを検討する基礎資料とすることにしました。

 

では分析方法ですが以下のように行ってみました。

 

 次ペー 動線分析の具体的方法とは 

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