2013年

3月

29日

データ分析の勧め ~Excelを使って自社の業務データを整理・分析してみよう!~ その10(p2)

<動線分析の手順例>

 

①受注明細データを使ってピボットテーブルを作成する。行に「伝票番号」と「分類」、数値は「売上数」を設定。このピボットテーブルはさらに分析に使うので別シートにコピーしておく。

図10-2 受注明細から分類ごとに伝票を集計 (クリックで拡大)
図10-2 受注明細から分類ごとに伝票を集計 (クリックで拡大)

 

②コピーしたシートを、さらに図10-3のように行に「伝票番号」、列に「分類」、値は「データの個数/伝票番号」として、伝票1枚ごとの商品群の同時注文を分類します。このテーブルを再度新しいシートにコピーして、“0”が出庫なし、“1”が出庫ありの出庫パターンを作成します。

図10-3 出庫パターン表の作成 (クリックで拡大)
図10-3 出庫パターン表の作成 (クリックで拡大)

 

③図10-3の出庫パターン表からさらに出講頻度の多いパターン順にピボットテーブルを作り、全体を整理します。

 

図10-4 最終的に整理した出庫パターン表 (クリックで拡大)
図10-4 最終的に整理した出庫パターン表 (クリックで拡大)

 

④パターンごとの伝票枚数を合計で割って枚数比率を算出する。さらにカテゴリーごとの1,0を“○”とスペースに置き換え、どの棚同士の併売率が高いかを見る。

 

いかがでしょうか、ちょっと手順が複雑ですが、要は併売、つまり同時出庫を見ています。個々の商品では無数のパターンが現れますが、商品の分類であればどの商品群の出庫が多いかが見えてきます。


これはほんの一例ですが、業務データを基に「行動パターン」という形で整理できると、商品や人の動線を推測できます。いろいろなケースがあると思いますので、皆様でそれぞれ知恵を絞ってみて下さい。

 

以上、結果的に10回に渡ってデータ分析について述べてきましたが、参考になったでしょうか。最近はビッグデータの話題と共に、いろいろな場所でデータ分析の重要性が言われておりますが、この問題はパソコンが事務処理に当たり前に使われるようになった20年以上前から、特に表計算ソフトが使われ出した頃から大きな課題でした。しかし、大手企業は分析の専門部署を持っているところもありますが、中小企業ではなかなか浸透しませんでした。一つには業務データの取り扱いが難しかったこと、さらには中小企業でパソコンを使いこなす人材が少なかったことが原因だと思われます。

 

ところが昨今では誰もが、日常生活でもパソコンを使いこなす時代です。業務パッケージの普及もあり、データの取り出しが容易になりました。それと表計算ソフトの取り扱いデータが100万件を超えて処理できるようになりました。このようにデータ分析の外部環境は整っております。あとは個々の企業内でどうやって人を育てるのか、分析結果をどのように経営に生かすのか、といったところに移っております。これを機会に是非皆様の会社でもデータ分析の機運を高めて、競争力の強化に努めていただければ幸いです。

 

 NICO 情報戦略チーム 星野

 

 

  << 前ページ     1     2  

「いいね!」ボタンを押していただくと、最新情報をお届けできます。

 フィードの購読もできます。

 (NEWS,BLOGのみ)

連載ブログ 

 大人気3rdシリーズ

 

公益財団法人にいがた産業創造機構

産業創造グループ

情報戦略チーム

TEL 025-246-0069

Mail  kns@nico.or.jp