2012年

11月

07日

電子レンジを利用したらエアコンと照明の出力が下がる!?個々の機器が連携する時代へ

先日IPAの成果発表会であるIPAフォーラム2012に参加してきました。そこでパナソニック(株)野村氏の「IT・電気エネルギー融合システム開発と国際標準化」という講演を聴いてきました。

 

「省エネ」というキーワードで、電気エネルギーで駆動する様々な機器がより少ないエネルギーで目的を満たすようにメーカは努力を重ねています。その努力のおかげで現代の機器は、数年前、数十年前の機器に比べ、かなり効率が良くなっています。今後は、個々の機器の効率を追及するだけでなく、それぞれの機器が連携して動作することで、エネルギー消費の平準化、再生可能エネルギーの利用、蓄電池の利用をシステム全体で達成することが必要となります。外からエネルギーを供給しないでよい住宅や、エネルギーの地産地消を実現したコミュニティが夢ではなくなるかもしれません。

 

エネルギーを消費している時(モータが回るetc)、必ず同時にエネルギーの供給源が存在しなければなりません。その時に供給できるエネルギーの上限がある以上、その上限の中でエネルギーを利用する必要があります。すると、システム内の機器が他の機器の利用状況を考慮しながら自身の出力を決定する必要が出てきます。例えば、電子レンジを利用した時に、これが消費する大きな電力を確保するため、エアコンや照明の出力を一時的に落とす、というようなことが考えられます。

 

こういった機器同士の連携は電気エネルギーの節約だけにとどまらないかもしれません。例えば、灯油ストーブとエアコンを同時に動作させて、可能な限り再生可能エネルギーでエアコンを動かし、ストーブの灯油の消費を抑制することも可能になりそうです。加湿器の湿度センサを利用して、湿度に応じてエアコンの設定温度を変化させ快適な室内を保つというような、ハードウェアの相互利用も考えられます。

 

機器の連携を実現するために必要なのは標準化です。一つのメーカの機器だけしか連携しないような仕組みでは何も意味がありません。電力のネットワークと情報のネットワークの二つを、この標準に基づいて構築する必要があり、この標準の作成は現在進行中だそうです。蛇足ですが、現在は蓄電池が家庭内の電源となる事が想定されておらず、電気用品安全に関わる法律にも不備があるそうです。

今後、外部電源が必要な機器やネットワークに接続する機器は、この標準が重要になるかもしれません。今後の動向に注目です。


NICO 情報戦略チーム 木嶋

「いいね!」ボタンを押していただくと、最新情報をお届けできます。

 フィードの購読もできます。

 (NEWS,BLOGのみ)

連載ブログ 

 大人気3rdシリーズ

 

公益財団法人にいがた産業創造機構

産業創造グループ

情報戦略チーム

TEL 025-246-0069

Mail  kns@nico.or.jp