2012年

8月

09日

事業の継続を検討するときのポイント!「サンクコスト」の呪縛に陥らないこと。

「サンクコスト」という言葉をご存知でしょうか。
サンクコストとは埋没(サンク)した費用、つまり、すでに支払って、今後も回収できない費用を指す経済用語です。

 

企業が「失敗しそうな事業を継続する」のは、まさに「サンクコスト」の呪縛に陥っているからと言えるそうです。例えば、多額の費用をかけて開発した新商品が全く売れなくて、社内から販売中止を求める声が挙がったとしても、それまでにかけたお金にとらわれて販売中止に踏み切れない。これば、まさに「サンクコスト」の呪縛に陥っている状況です。

「サンクコスト」の呪縛に陥らないためには、過去の投資を一切頭から消去したうえで、今後、発生する追加費用にも着目しながら、撤退するか継続するかを決めることだそうです。

 

「サンクコスト」の呪縛に陥っている事例は、公共投資によく見られます。ほとんど車の通らない高速道路。ほとんど利用されていない公共施設。収支の見込みがズレて赤字になることがわかっていても、これまで投資した金額にとらわれて事業を続行してしまう。そんな公共投資が日本各地にあります。

 

今年度の「IT経営」セミナーでご紹介した(株)幻の酒は、過去、酒の卸売部門を持っていました。卸売部門の売上高は大きかったものの、一方で在庫負担なども大きく収益性は良くありませんでした。そこで、(株)幻の酒の松本伸一社長は、収益性の良くない卸売部門から撤退し、インターネット販売に特化することを決断します。この決断が今日の成功につながりました。

 

もし、松本社長が売上高や在庫にとらわれて卸売部門からの撤退を躊躇していたら、つまり「サンクコスト」の呪縛に陥っていたら、今日の(株)幻の酒はなかったかもしれません。


情報戦略チーム 倉田

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